私は死ぬために生きない、生きるために死んでゆく。これキリストの死生観である。私はいわゆる十字架を信じない。十字架以上を信ずる。生を貫き、死を越えて実在するは、キリストである。生死を透脱しても働くは、キリストの霊である。

(手島郁郎『老いゆけよ、我と共に』より)