東日本大震災10年によせて

東日本大震災から10年がたつのを機に、被災地を訪ねて、2組の方にお話を伺いました。

三浦恵子さんは、東日本大震災の後、津波で大きな被害を受けた郷里の釜石(かまいし)市鵜住居(うのすまい)に帰ってこられました。近所の方にお聞きすると、震災後、出ていった人は多いけれど、帰ってきたという話はあまり聞かない、とのことです。

福島県浪江町(なみえまち)の加藤さんご夫妻は、大震災による原発事故のため、仙台で避難生活を続けています。避難指示の解除後、数日おきに浪江に通っておられると聞き、お訪ねしました。放射能汚染のため、まだ立ち入りが厳しく制限される帰還困難区域に程近いお宅は、新しく建て替えられていました。


取材の最終日、釜石港で朝日を見つつ、思いました。ああ、すべての流された涙をご存じの神様の御瞳(おんひとみ)が、被災地に注がれているのだ、と。


本記事は、月刊誌『生命の光』817号 “Light of Life” に掲載されています。

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