三つのケーキ

両親ともに結核を患い、児童養護施設に預けられた田中初穂さんは、幼い弟たちと共につらい日々を送っていました。初穂さんはいじめにあい、泣くことも笑うこともできず、しだいに感情をなくしていきます。「お母さんに会いたい」、そう歯を食いしばって生きていた初穂さんと2人の弟たち1人ずつに、クリスマスの日、大きなケーキが届きました。