2023熊本聖会「新しき歌と共に!」

熊本城ホール4Fメインホールで大合唱

今年の8月4日~6日、キリストの幕屋発祥の地・熊本で世界聖会が開かれました。会場の熊本城ホールには、約3000人の教友が一堂に会し、天からの生命と喜びに満たされる恵みに浴しました。
今年は、『生命の光』誌を創刊した手島郁郎が召天して50年の節目の年です。この聖会は、手島郁郎をじかに知る世代が高齢となり、原始福音を次代に伝えるための大事な会でした。聖霊の注ぎなしには、この信仰は伝わらない。年配の者から若者まで、皆、真剣に祈り、また喜び歌い、踊った3日間でした。
手島郁郎はその伝道の初め、やがて幕屋の者たちは、この聖霊の火を、全世界に赤々と点じゆくことを預言しました。そのごとく、世界の各地から集う者たちが聖霊に満たされ、歓喜に沸き上がる時となりました。
多くの困難を排し海外から参加された方々の喜びの声と、聖会の各場面を写真でご紹介します。(編集部)

■フォト点描 2023熊本聖会

熊本城ホール1F展示ホールでは、イスラエルソングとダンスで歓喜が沸き上がる
会場ではイスラエルソングとダンスで歓喜が沸き上がった
熊本聖会マスコットキャラクターの辛島くんと四つ葉ちゃん
聖会マスコットキャラクター
辛島くんと四つ葉ちゃん

熊本聖会では、聖書を読み、祈り、共に語らい、賛美歌を3000人で歌いました。そして、イスラエルダンスなどの楽しいひとときにも、世代も、また民族の違いも超えて、全身全霊で神様をたたえました。
聖会のテーマソングに「明日の朝、起き上がろう。心に新しい歌をもって」とあります。その歌のように、賛美と歓喜に満たされ、新しい人生のスタートの時となりました。

老いも若きも熊本に集う
小学生による群読『熊本聖会 祭りだ わっしょい』
小学生による群読『祭りだ わっしょい』
熊本城ホールに3000人が集う
会場に集まった3000人
初めて熊本に来た、イスラエルからの演奏家グループと共に
イスラエルからの演奏家グループと共に
熊本で学んだ時代を回顧して
手島郁郎に信仰を学んだ世代が語る
流しうどんをほおばる中高生(熊本・阿蘇)
「聖会って楽しい」流しうどんをほおばる中高生
聖会会場から望む熊本城
聖会会場から望む熊本城

原始福音発祥の地・熊本で行なわれた、熱い聖霊の注ぐ祈りの場
熊本キリスト聖書塾

手島郁郎は戦後、熊本市辛島町にあるこの建物(写真中央)から、伝道を始めました。
少数の若者を集めて始まった聖書勉強会はいつしか、病や人生の重荷に苦しむ人々が次々と集い、聖霊による回心の喜びを経験する集会となっていきました。
手島郁郎が召天してから50年、幕屋には今も、聖霊の恵みが絶えません。老若男女、また民族の隔てなく、生けるキリストの生命に満たされる喜びは続いています。

熊本で出会う一人ひとりの溢れる笑顔

海外からの参加者の声

聖なる生命に触れる

メキシコから参加したディアナさん
(メキシコ)
ディアナ・ロドリゲス

母親になってから初めて世界聖会に集いました。娘が生まれてから、私はなかなか祈りに集中できませんでした。
また、生活のために忙しく働く毎日で、普段は祈りの場に出られないことも多くありました。
けれども、この聖会では聖書にある長血の女のように、少しでもキリストの御衣に触れ、生命を受けたい、ただそれだけでいいと思って来ました。また、この信仰が娘に伝わることを祈っていました。
手島郁郎先生が伝道を始められた熊本聖書塾を訪ねて、当時から残る柱に手を突いて祈る時がありました。私は、少しでもいいからキリストの生命に触れさせてください、と必死で祈りました。その時は、娘がコロッと寝てくれて、祈りに集中することができました。私は聖なる雰囲気に覆われるのを、はっきりと感じました。キリストの御衣に触れた思いがしました。
また、子供をもつ同じ年代の女性たちが共に祈り合い、助け合い、生きている姿に接しました。私と同じように悩みを抱えているお母さんたちがいることを知りました。
言葉はうまく通じなくても、一緒に賛美歌をうたい、熱く祈る時に、神様の御愛を感じました。
心から感謝します。


フィリピンに必要なもの

フィリピン出身のアンドリューさん
(フィリピン)
アンドリュー・フェリー

私は中学校の英語指導助手として、フィリピンから来日しました。そして、職場で知り合った方に誘われて幕屋に通いはじめ、今回、初めて聖会に参加しました。
聖会では、フィリピンを含めた世界各地から来た大勢の人と出会い、一緒に祈りました。
そこには、今までずっと求めていた、聖霊に満たされる祈りの時が、何度もありました。
フィリピンで通っていた教会では、信者同士の交流や聖書を勉強することはありました。ただ、このような喜びと涙が込み上げ、魂が聖霊に渇いていたことに気づく、祈りの世界はありませんでした。
またこの聖会では、手島先生のことを直接知る方々から話を伺う時がありました。特に、先生が戦後の日本で、日本精神を呼び起こすように福音を語られたと聞いたことが、非常に印象的でした。
フィリピンは、スペインの侵略によって文化や言葉を奪われました。しかしフィリピン人にも元来、神様を近く感じる霊性が備わっていて、幕屋にはそれを掘り起こす力があるように感じました。
聖会以降、幕屋と出合った喜びを、フィリピンの友人たちに伝えています。


イエス様は生きている

インドネシアから参加したユキさん
(インドネシア)
ユキ・イスナルト

聖会前、手島先生の伝記映像を観ました。手島先生が、お子さんや奥さんを亡くしても福音を伝えつづけられた姿に感動し、涙があふれてなりませんでした。
主のしもべとして神様に仕えるために、もてるものすべてを投げ出す生き方を学び、「私も手島先生のように神様の力に満たされたい」と願って熊本聖会に来ました。
聖会では最初から最後まで、それまで抱えていたすべての束縛や重荷から解き放たれ、おなかの底から生命があふれ出すような感覚を味わいました。
また、聖会で幕屋の皆さんとお互いのために祈ることを通して、私の信仰がほんとうに強められたと感じています。
インドネシアに帰国してからも、生活は決して順調ではありません。父が入院し、心臓や腸に病気があることがわかりました。また、子供たちも同じ時期に病気になったり、仕事の上で問題が起こったりしました。
でも聖会の時のように祈ると、イエス様が一つひとつのことを解決してくださいました。
神様がほんとうに生きていて、私と共に歩んでおられる。そのことを教えられているように感じています。


本記事は、月刊誌『生命の光』849号 “Light of Life” に掲載されています。