シベリアの原野から

1945年8月、第二次世界大戦の終戦後、ソ連は、旧満州にいた約60万人の日本人を捕虜としてシベリアに連行し、強制労働につかせた。体温計1本のほか何の医療器具もない収容所で、約6万人が亡くなった。病に倒れ、生死の境をさまよっていた山崎さんは、軍医の歌う『勝利の日まで』を聞いて、奇跡的に起ち上がることができた。