一月一日

年の始めのためしとて
終りなき世のめでたさを
松竹立てて門ごとに
祝ふ今日こそたのしけれ
初日の光さし出でて
四方(よも)に輝く今朝の空
君がみかげにたぐへつつ
仰ぎ見るこそ尊けれ

天皇の御世の長久を祝う祈りを捧げてきた、出雲国造家(いずもこくそうけ)の千家尊福(せんげたかとみ)による作詞。明治26年発表。