およそ160年前のキリシタン禁制時代、油紙に包まれた聖書が長崎港の波間に漂っていた。長崎奉行の村田若狭守(わかさのかみ)は、その聖書に強く心惹かれ、佐賀藩の家老職に戻ると、使者を長崎の宣教師フルベッキの許に送った。自らも聖書を学び、やがて、地位やすべてを失っても惜しくないと、洗礼を受けてキリスト者となった。

(2005年制作)