ネゲブの開拓

「国土の60パーセントを占める荒野の開拓は、イスラエルの挑戦」と、初代首相ベングリオンは言った。その志を継ぐ挑戦者たちを、荒涼とした砂漠に訪ねる。古代ナバテヤ農法とコンピューターを併用した灌漑(かんがい)で野菜を栽培し、塩分を含む水で甘いトマトを育成し、砂漠の真ん中で豊富な地下水を用いて魚を養殖するなど、発想を逆転させて挑戦する人々。