地上は天上界の影を映すところ、地上の歴史も天上の筋書きによって定まる。天に従って歴史のプログラムは次々に進み、舞台は移り変わってゆく。「我らの国籍は天にあり」、地上を旅人、寄寓者として歩く者は幸いである。無我になってキリストの霊に導かれゆく者ほど、弱くして強い人間はない。

(手島郁郎『天界の黙示』より)