私たちはよく「全力を尽くす」という言葉を使いますが、果たして私たちは、人間というものの全力を知っているでしょうか。「人間の全力は、決して使い尽くせるものではない」という事実、あなたにとってこれほどの大真理の発見はないでしょう。

 今日、私はここで皆さんと共に、もう一度、神によって造られた人間というものを謙虚に見直し、人間の全力とはそんなに底の見え透くほど浅いものかどうかを考えてみたい。私は決して、人間はすべての知恵や力を尽くすことはできない、と思います。なぜなら全能の神は、人間をご自分に似た「神の肖像(にすがた)」として造られた(創世記1章27節)ということは真実で、この真理を認識なさるならば、今日ただ今から、あなたも私も生き方が全然違ったものとなるはずです。

 神の聖手によって創造(つく)られた「人間」の奇しさ、尊さに目覚められると、必ずやあなたは新しい息吹と希望に、この一年をフルに生き抜き、年の暮れには相集うて、「天のお父様、私にも今年こそ、まことに最大の年でした!」と大発見を感謝されるに違いないのであります。各自が信仰の花束で飾られ、湧き上がる喜びの中で、今年はクリスマスを迎えたいと存じます。

(1960年)