ヨハネ伝4章の前半では、イエスはサマリヤの井戸端で、人目を避けて水汲みに来た一人の女に出会いました。彼女は、5人の夫から捨てられた気の毒な婦人でした。暑さと旅の疲れで座り込んでおられたイエスが、女に「水を飲ませてほしい」と言われたことから、この卑しめられた女との間に生命の水についての問答が始まりました。岩盤を掘削(ボーリング)するように、イエスが女の不幸な境遇を言い当てられると、彼女の心の中にも生命の水が湧きはじめたのです。

(1973年)