今日はヨハネ伝4章の、イエス・キリストとサマリヤの女の問答の記事を読んでまいります。

 私は伝道を志してからというもの、つねに模範としてきたのは、教会の偉い先生方ではなく、イエス・キリストご自身がどうなさったかということでした。ですから、この箇所を幾度も読んでは、自らの信仰を進める糧としてきました。

 前章では、イエス・キリストは宗教の本場エルサレムにおいて、イスラエルの宗教の何たるかを訴えようとされましたが、かえって宗教家たちの反感を買いました。しかし、そういう中にあっても、宗教に造詣の深いニコデモのような人が訪ねてきました。キリストはニコデモに、「人は新たに、上より霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできない」と説かれますが、ニコデモは人間が新しく生まれ変わるなどということに、納得がゆきませんでした。しかし、この4章には、一人の女がキリストとお話しするうちに変えられていった経過が書いてあります。

(1973年)