前回に引き続き、1973年11月、手島郁郎が召天の5週間前に語った、日曜礼拝での最後の聖書講話を掲載いたします。

 イエスは自分を信じたユダヤ人たちに言われた、「もしわたしの言葉のうちにとどまっておるなら、あなたがたは、ほんとうにわたしの弟子なのである。また真理を知るであろう。そして真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」
(ヨハネ伝8章31~32節)

 イエス・キリストは「わたしの言葉のうちにとどまっておるなら」と言われましたが、これはキリストのお言葉や教えを、ただ覚えているということではありません。

 私たちに必要なのは今、神の御言葉の中にすっかり浸りきって、神と一つになって、もう神秘に絶え入るような境地にあることです。そのような人がわたしの真の弟子である、とキリストは言われるのです。どんな人でも、イエス・キリストが神と偕にありたもうた、あの雰囲気、お姿が胸に焼きついて離れないようになりさえするならば、その人はキリストの真の弟子です。

 また、そのような人は、ただ弟子であるというだけではありません。「真理を知るであろう。そして真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」とここで言われています。しかし、現在の日本語訳聖書の文字だけを読んでも、本当の意味はわかりません。

(1973年)

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