たとえ少数であっても

 神は存在するのか、ということもそうです。また、私たちの原始福音運動についても同様です。ある人は、「2000年前のキリストとその直弟子たちが生きていた時代を目指すというが、それは幕屋の独断で、主観的な考えだ。客観的に見ると、今まで大勢の学者や教会がずいぶんと考えて、神の存在とは、またキリスト教とはこういうものだと決まっているではないか」と言います。ここに、パリサイ人たちとイエスとの衝突と同様な問題があるといえるでしょう。

 そんな中でも、朝早くからエルサレムの神殿で、イエス・キリストのお話を聞きに集まっていた民がいた、ということになると、少数の者にはイエスの言われる真理というものが理解できておりました。

 今は、がんという病気で亡くなる人が非常に多いので、がんを恐れます。それで、がんの研究がどんどん進んでいる。そんな話をC君としておると、ある薬について「これは、7パーセントくらい効くんです」と言う。「たった7パーセントの人にしか効かないのか」と言うと、「いや、7パーセント効く薬というのは大したものです」と言うんですね。93パーセントの人には効かなくとも、7パーセントくらいの人は助かっているという実験結果がある。7パーセントの人たちに実験して真理であったら、それはいい薬と認められて博士号がもらえるというんです。

 原始福音の信仰は、主観的なものだと言う人たちがいる。しかしながら、全国で多くの兄弟姉妹の周囲に共鳴共感を呼んでいるということになると、これは博士号がもらえるくらいのことじゃないですか。日本全体から見たら少数でも、普通では起きがたい不思議なことがわれわれの中で起きているならば、十分、真理であるということです。

(1973年)

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