横山 健祐

 一昨年(2015年)の12月、クリスマス会を終えて徳島の幕屋から淡路島の家に帰宅する途中でのことです。私は車をまっすぐ運転しているつもりなのに、助手席の妻が、「お父さん、危ない!」と大騒ぎするのです。

 すぐに車を止めて妻に運転を替わりましたが、なんでも、大鳴門橋の上で、右へ左へと大きく揺れながらジグザグ運転をしていたというのです。

 確かに数日前から体調は悪かったのですが、これは何かある、と思ってすぐに救急病院に行くと、医者の問診を受けている間に気を失って、すぐに緊急手術をするということになりました。

 長年の人工透析が原因で小腸に孔(あな)があき、腹膜炎を起こしていたのです。

 手術を受けた後、集中治療室に入っていたのですが、もうろうとする意識の中で、苦しくて人工呼吸器を取ろうとするので、両手はベッドに縛られていました。

 呼吸困難の中、私は死を覚悟しました。その時私は、「神様、天国に行くならあなたの御言葉に包まれながら行きたいです。どうか、聖書を読ませてください」と心に念じました。

 それは、私はこれまで幾度も、現実生活の中で聖句の力に助けられる体験をしてきたからでした。

(2017年 洲本市在住)