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辻 勇介・立子
聞き手:長原 眞

辻勇介・立子 いらっしゃい。道中、大変だったでしょう。心配していました。きのうもトルネード(巨大竜巻)で、隣町は五十数軒も倒壊しました。このごろは異常気象ですね。竜巻が頻繁に発生しています。

長原眞 ちょっと怖かったですね。竜巻に車ごと巻き上げられるんじゃないかって想像したりして。でも、嵐の中をやって来たかいがありました。お会いできて、ほんとうにうれしいです。

 辻勇介さん、立子さん夫妻は、アメリカ中南部の、オクラホマ州タルサに住んでおられます。私が3週間滞在したホットスプリングス(アーカンソー州)から、友人の運転する車で辻さんのお宅に向かったのは、竜巻の注意報が出ている日でした。

 さすがにそんな日はフリーウエーを走る車も少ない。行く手には黒雲がたちこめ、雷鳴や稲妻が走る。たたきつけるような豪雨でワイパーも役に立たない。走ること6時間、やっと辻さん宅に着くと、私たちを案じておられたご夫妻から熱い歓迎を受けました。

 勇介さんは、かつて大きな牧場でカウボーイとして働き、その後、アメリカン航空に永年勤められました。カウボーイ・ハットがよく似合う勇介さんも今は白髪です。ご主人を「ゆうすけ、ゆうすけ」と呼び捨てにしていた姉さん女房の立子さんは、仕立屋の腕のいい縫い子で、今も現役で働いておられます。

 立子さんにお話をうかがいました。

(2016年)