澤田 紫穂里

勤め先の旅行会社で

勤め先の旅行会社で

 私の母は、50歳の誕生日を迎えた翌日、天に帰っていきました。5年前(2011年)のことです。

 母は、私が中学2年生の時に体の調子が悪くなり、医者にかかりました。末期の胃がんでした。その時にはもう、頭がい骨に転移していて、余命半年と言われたそうです。

 また、再生不良性貧血という病ももっていたため、抗がん剤の治療もできませんでした。父は、もうどうしていいかわからなくなって、何かにすがるしかなかったんだと思います。何年も前に集会に誘ってくれた堺幕屋の方を頼って、母を連れて幕屋の集会に集うようになりました。

 私は一人っ子なので、父と母は、「せめて娘が高校を卒業するまで、生かしてください」と祈っていました。また、幕屋の皆さんも祈ってくださいました。

(2016年 東京都在住)