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教会の入り口は大きく開かれていました。
ダミエンは、中に入ってジョーを下ろすと、床を指さして言いました。
「どうだい? 私の発明ですよ」
見ると、床に穴が開いています。その穴は一つではありません。隣の席の前にも、その隣にも開いているのです。ダミエンはタロ芋の葉をくるりと筒にして、その穴にさしました。
「ここにたんを出せばいいんだよ。こうすれば、ここで祈ることができるでしょう?」
ダミエンはそう言うと、また次の患者を迎えにいくのでした。
ジョーの目から、ぽとりぽとりと涙が落ちました。ダミエンの愛がイエス様の愛と重なって、ありがたくてしかたがなかったのです。
それから何年かの時が流れました。
ダミエン神父が、レプラにかかったという噂が広がりました。
それでもダミエンはいつもと変わりません。いいえ、前よりもっとうれしそうに働いているようにも見えました。これで、みんなと同じ苦しみを背負って生きていける、そう思ったのかもしれません。
やがて教会の床に、たんを吐き出すための穴が一つ増えました。それは、いつもダミエンが立って話をする場所でした。
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