原始福音
キリストの幕屋

絵物語

ヘレナからの手紙
ダミエン神父のお話(2)

 
 

 ダミエンの教会は、日曜日には入りきれないほど、たくさんの人たちが集まります。ジョーは、誰よりも早くやってきて、ダミエンの話を聴いているのでした。
「おじさん! 今日は外でお仕事しないの?」
 ジョーは最近、急にレプラが悪くなっていました。たんがつまって、しょっちゅう吐き出すので、大好きな日曜の礼拝も、教会の外で聴いているのでした。
 そのうち、ジョーは歩けなくなりました。ヘレナは毎日のようにおじさんの家に行って、お世話をするようになりました。
 そんな日曜日の朝。コンコンコン、と戸をたたく音がします。ヘレナが戸を開けてみると、立っていたのはダミエンでした。
「ジョーはいるかい? 迎えにきたよ」

「先生、わしはもう動けません」
 ジョーは、弱々しく言いました。
「だいじょうぶ。行きましょう」
 ダミエンはジョーをおんぶして、一歩一歩、歩いていきました。ヘレナも後からついていきました。

 

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