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これは、イエス・キリストがお生まれになる、さらに千年ほど前のお話です。
そのころイスラエルの国は、神さまに選ばれたサウルという王さまが、治めていました。
ところが、ある時から、サウル王は神さまのお言いつけを守らなくなり、心が暗く落ち込んでは、ときどき乱暴なことをするようになりました。
ですから、イスラエルの人々は、神さまのお心をくんでりっぱに国を治める人が現れることを、願っていました。
ある日の午後、突然、エルサレムから少し南に位置するベツレヘムの村に、王さまに仕える将軍が、馬を飛ばしてやって来ました。
そして、村人に尋ねました。
「私は以前、この村を通りかかった時、竪琴を上手に弾く少年を見かけたことがあるんだが……。
その少年のいる所へ連れていってくれないか」
村人たちは、その少年が誰であるか、すぐにわかりました。
「ダビデですね……。その子なら、あの丘を越えた向こうの荒野で羊の番をしていますよ」
将軍は、村人が指さす丘のほうへ急ぎました。
丘の上まで来ると、将軍の耳に竪琴のかすかな音が風に乗って聞こえてきます。
ポロローン ポロローン
ポロポロローン
将軍は疲れも忘れて、うっとりと聴き入ってしまいました。
(私の思ったとおりだ!)
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