絵物語
小野瀬さんの「田んぼ計画」
今から60年前、大東亜戦争中のことです。
中国河北省の天津に、日本の鉄道会社がつくった農業研究所がありました。小野瀬さんは、そこの所長さんです。
小野瀬さんたちの仕事は、ここで農業の技術を教えて、中国の人たちの生活を豊かにすることです。日本から持ってきた野菜の種を配ったり、育てたひな鳥をみんなにわけたりしました。小野瀬さんたちを、村びとたちもだんだん信頼してくれるようになりました。
ある日、広い広い荒れ地をみて、小野瀬さんは思いました。
「ここを水田にして、米をつくれないだろうか……」
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