一晩じゅう、そうやって祈りつづけました。
どのくらい時間がたったでしょう。東の空がうっすらと明るくなってきました。
「神様、どうかこの子を助けてください……」
子供の体が少し動いたような感じがしました。そして、体があたたかくなってきたのです。
突然、「くしゃん、くしゃん」と,くしゃみをしたかと思うと、子供は目をぱちっと開きました。そして、
「先生、今日、おとまりに来てたの?」
と聞いたのです。エリシャは子供の顔を見て、にっこりと笑いました。男の子もエリシャの顔を見てにっこり笑い、言いました。
「お母さんは?」
「部屋の外にいらっしゃるよ」
部屋のとびらを開きました。シュナミートもとびらの外で、一晩じゅう祈っていたのです。
「さあ、お母さん、あなたの子供を連れていきなさい」
彼女は、ベッドの上に起き上がっている子供にかけよって抱きしめました。
「ああ、神様は生きておられる。私たちの魂も生きています。ありがとうございます、神様」
と何度も何度も言いました。 |
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エリシャはそれからも、何度もシュネムの村へやって来ました。そしてシュナミートの家は、ずっとずっと神様に祝福されつづけたのです。
(おしまい) |