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ここはイスラエルの北部。丘のふもとに、どこまでも続く平原が広がっていました。この平原の中にシュネムという村があります。このシュネムの村からロバが、ものすごい速さで走り出てきました。
ロバに乗っているのは、この村に住んでいるシュナミートという裕福な婦人です。あとを追いかける召使いが、叫んで言いました。
「奥様……、もう少しゆっくり行ってください」
「おまえは村に帰ってもいいのですよ。私は大急ぎでエリシャ先生のところへ行くのですから」
シュナミートが、ロバの上から言いました。
「ええっ、エリシャ先生のところって、カルメル山…までですか?…
ハァ、ハァ…、とても日が暮れるまでに…ハァ、つきませんよ」。とうとう召使いは、走るのをやめてしまいました。
彼女は少しもスピードをゆるめません。どうしても今日じゅうに、遠くカルメル山に住む、エリシャのところに行かなくてはならなかったのです。エリシャは、神様の言葉を国じゅうに伝えている預言者でした。
そのエリシャのところに、なぜこんなに急いで行かなければならないのでしょう。
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