ドッバーン、バッザーン
冬の海はただでさえ荒いのに、なぜか、今日の海はきげんが悪そうです。雲を呼び、風を巻きおこして怒り狂っています。カミーは海に呼びかけていいました。
「海よ、どうしてそんなにきげんが悪いのか。
ずいぶん吹き荒れて、息せき切っているで わないか。
そんなに顔をくもらせて何が悲しいのか」
海は応えていいました。
「あなたは知らないのか、人間たちが、唐、天じくとの商いに身をやつして、 わたしの海を勝手に荒らしまわり、サンゴをだめにするのだ。ちかごろは、 海賊どもまで横行しだして、わがままのしほうだいだ」
「しかし、心根のよい漁師たちもいるではないか。みんな同じように扱うのか」
「何をいっているのだ。一人ひとりが、ひらめいて行動すれば巻き込まれずにすむのだ」
といいながら、殴りつけるように波を頭からかぶせてきます。

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