長継が旅から帰ってくると、真っ先に善恵の庵に立ち寄りました。宝の玉を縫い込んだものの、善恵の身が心配だったのです。 いそいで庵をのぞきこむと、はっと息を呑みました。庵の古ぼけた板壁に描かれた仏たちが、まるでそこに立っているかのように、輝きを放っていたのです。長継はひれふし、涙を流しました。 絵のかたわらには、こう書かれていました。
文・寺島 よしお / 絵・ばば のりこ (法華経のお話をもとに創作しました)
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