真っ暗な荒れ狂う海。どうすることもできない。波に運ばれるままだった。そして、岩にたたきつけられた。
一人の水兵が、海に放つ出された。大波にさらわれて、岩にぶつかった。意識を失い、岩場に打ち上げられた。 「息子よ、起きなさい」 懐かしい母が耳元で囁いているようだった。 「お母さん」 という自分の声で意識がもどった。真っ暗な中で、灯台の光が見えた。 「あそこに行けば、人がいるに違いない」 そう思うと、急にカが湧いてきた。四十メートルルほどの崖をよじ登り、ようやく灯台にたどつ着いたのだった。
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