ヤコブが天使を見た場所といわれるベテルに行った時、真っ赤に熟したサボテンの実を見つけた。
表面には産毛があるだけだったので、さっと拭いておおざっぱに皮をむき、がぶりつく。甘い果汁が口の中にあふれ、果肉は柿のように軟らかい。2、3個食べて満足感に浸っていた。
しかし、どうも口の中がおかしいのに気が付いた。唇や口の中、舌までもびっしり何かが刺さっている。産毛と思ったのは鋭いトゲだった。
「ああ、うまい物にはトゲがある」
その後1週間以上、口に刺さったトゲに悩まされた
。
撮影・文 北四郎
生命の光572号より
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